前回の記事では英検®1級合格への第一歩として、過去問を使った全体像の把握についてお話ししました。今回は、長文読解、ライティングに特化した具体的な学習法をご紹介します。
1. 長文読解:時間を計り、徹底的に深掘りする
【基本の学習ステップ】
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時間測定と自己採点: まずは時間を計って問題を解き、採点します。自分がどこで間違えたのか、勘で正解したのかをしっかり把握しましょう。 
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徹底的な分析: 間違えた問題や自信のない問題は、時間を気にせずじっくりと取り組みます。 - 
知らない単語に下線を引きながら読む: 英文を読みながら、意味の分からない単語に下線を引き、後でまとめて調べます。 
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スラッシュリーディング: 意味のまとまりごとに区切って読む「スラッシュリーディング」で、文の構造を正確に理解する練習をします。 
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概念の理解: パッセージ全体を通じて、筆者が伝えたい「概念」や「ロジック」を理解することが重要です。このロジックが掴めない場合は、図やメモを使って視覚的に整理してみましょう。 
 
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【落とし穴と対策】
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背景知識の不足: 「今まで日本語でも読んだことがないような概念だ…」と感じる場合、背景知識が不足しているかもしれません。似たようなテーマの日本語の記事を読んだり、世界史などの出来事であれば、YouTubeの解説動画を見るのも有効です。背景を理解することで、英文が格段に読みやすくなります。 
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時間をおいて再チャレンジ: 一度解き終えたら、しばらく期間を空けてから、再度同じ問題に挑戦してみましょう。以前間違えた問題が解けるようになっているか、ロジックをスムーズに読み取れているかを確認することで、自分の成長を実感できます。 
2. ライティング(英作文&要約):アウトプット練習が合否を分ける
英検®1級のライティングでは、自分の意見を論理的に構成し、それを英語で表現する力が問われます。
【英作文】
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問題の音読: まずは過去問の問題文をざっと読み、どのようなテーマが出題されるのか把握します。 
- (2025.9.19追記)表現の自由インプット:時事的な表現を自分の表現にするためにインプットしていきます。私の場合は最短合格!英作文問題完全制覇を使い、ノートに筆写したり、英語を見て日本語を言ったり、日本語を見て英語を行ってみたりしました。音声もあるので、聴いて、表現をインプットしました。
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意見構築の練習: 表現をインプットするだけでなく、自分の意見を構築し、実際に書いてみることが非常に重要です。上記の本の例題について、自分のオリジナルの考えを書いて表現できるように練習しました。 
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AIツールを活用: 自分で書いた英文は、GeminiなどのAIツールに添削してもらいましょう。 - 
「原文を活かして、文法を修正して」 
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「英検1級合格レベルに修正をお願いします」 このように段階的に依頼することで、自分の表現を活かしつつ、より洗練された文章に修正できます。最終的には、自分が本番で使いやすい表現になるまで修正を重ねましょう。 
 
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【要約】
要約も、英作文と同様にアウトプットの練習が不可欠です。過去問を解き、模範解答を読んで評価されるポイントを理解したら、自分で要約を作成してみましょう。
添削も英作文と同じく、AIツールを活用することで効率的に学習できます。
次はリスニング対策、面接対策について記事をまとめる予定です。