e4bのブログ

同時通訳をしていた私がビジネスパーソンや子供に英語を教える日常

【ビジネス英語】Step4「英語での議論や対話に参加したい方」向けのトレーニングメニュー

コロナウィルスが増えつつありますね。4連休中みなさん、どう過ごしているのかな?今日は毎週日曜日19時から行っているStep4-5についてお話ししていきます。

 

今のような緊急事態に対して、事業の在り方、計画など話し合うことは山ほどありますよね。トップリーダーが、がんがん意思決定してくれても、それをしっかり理解して現場を動かしたり、現場で起こった問題で調整をかけたりということを、みなさん頑張っているのかな、と想像しています。「みんなでどう乗り越えるか」という議論のチカラが、今のような緊急事態の時こそ、求められると思います。同じ場に集まって、みんなで考えて、知恵を出すのが今はとても大事ですね。。 

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ロロナの時代も、議論で価値を生み出せる人がますます大事になりますね。

 さて、日本語では大活躍できている方だとしても、グローバルな会議の場で貢献するには、少しコツがいるようです。今まで日本語ではタイミングよく発言できていた方も、グローバルの会議に出席し始めは聞き取りや、発言に戸惑うことも多いかと思います。e4bのStep4に出席している生徒さんも、同じような悩みを訴えていました。でも約6か月ほどトレーニングを積み、かなり会議には慣れてきたようです。

 

さて、英語での会議で「貢献するために必要なチカラ」を細かく分解してみましょう。 

  • 相手のことを理解できる「リスニング力」「傾聴力」
  • 聞いた「英語の単語の羅列」を、瞬発的に「概念に転換」する「理解力」
  • 自分の言いたいことを瞬発的に言える「発言力」
  • 相手の概念に対して、自分の言いたいことをまとめる「思考力」
  • 過不足なくポイントに絞り込む「思考力」
  • 発言が一発で、いろんな国出身の方にわかっていただける「発音力」
  • 言いたいこと」が適切な文構造、文法で伝えられる「作文力」
  • 「異文化理解力」

など、たくさんのチカラがいることがわかります。

 

e4b Step 4-5では、毎回以下のトレーニングメニューをして英語のチカラを養います。

  1. まず、シャドーイングで耳を鍛えます。
  2. リプロダクションで、音を保持したり、誤解のない意味理解ができるまでリスニングの精度をあげます。
  3. スクリプトを見ながらサイトトランスレーションをします。英語を日本語に、日本語を英語に変え、次第に発言のバリエーションを増やします。
  4. 最後にテキストの文章を自社環境に置き換えて文章を書き換えます。英借文です。
  5. 自分が手持ち表現として持っていたい表現は、クィックレスポンスをして、いつでも使えるようにトレーニングします。

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Step4のグループレッスンは毎週90分です。約30分毎にテーマを決めて行います。

-30分は受講生のリアルなビジネスをテーマに対話

-30分は上記トレーニン

-30分はテーマにそって記事を読んだり、シャドーイングしたりします。

以下は1~5について説明していきますね。レッスンでは順番どおりに進みますが、レッスンである程度できるように予習段階でも自主トレをしてきてもらいます。

  1. シャドーイング:耳から音だけで理解できるようにするために、テキストをまず見ないで3回はシャドーイング。その後じっくりシャドーイングをしてきます。慣れないうちは耳だけで、慣れてきたら次第に口でも言えるようにシャドーイングをしてきてください。意味がわからなくても、まずはリスニングでどんな言葉が話されているかをつかんでくるが初めの一歩です。
  2. リプロダクション:話されている言葉を途中で止めるので、聞いたとおりに、話してもらいます。例えば The patient of coronavirus has sharply increasing in Tokyo.という文があったら、まずはこの通りにまた発言。ただし、キーメッセージがあっていたら、多少変わっていてもOKとはしています。ただね、自分の言いやすい表現に変えてしまうことがほとんどなので、原文の言葉を口で一度は受講生に発言してもらうようにしています。
  3. サイトトランスレーション:前から前から訳すことです。前から訳を徹底することで、リスニングの時の理解力につなげます。例えばThe patient of coronavirus/コロナウィルスの患者が has sharply increasing/急に増えてています。In Tokyo. /東京で、という具合。 同じ文章の和訳を用いて、日本語から英語にもしていきます。これで発話のバリエーションを増やします。
  4. 英借文:テキストに出てきた表現をどんどん自社環境に置き換えます。生徒さんの状況に合わせて、覚えておいたほうが良い表現をピックアップして、自習まで書き換えをお願いします。
  5. Quick Response:上記英借文した文章の中で、これを覚えたい!という表現を各自facebookにあげてもらいますので、それを、講師が日本語を言って2秒程度で発言できるように覚えてきてもらいます。

 

これがだいたいのトレーニングメニューです。e4bでは、Step3以上は、毎回必ずこのトレーニングを行います。

これで、発言するときの以下の力を鍛えます。

  • 瞬発力
  • 精緻なリスニング力
  • 発音力
  • リテンション⇒議論で思考を練るときに大事ね。

 また、現在は、話したことを、メモにさっと書きながらサマリーを伝えるトレーニングも時々行っています。議論の可視化ができると、齟齬がわかるかな、と思ってね。

早い方で3か月、だいたい6か月すると、聞き取れる量が増えてきてそれから発言力も上がりますね。

 

ビジネスの見通しがまだまだ不透明だからこそ、そしていざというときに、乗りたい船に乗り換えるためにも、自分のスキルは磨いておきましょう。