いつか、ビジネスの現場で、経営、戦略、マーケティングといった、概念的なことについて議論をしたい方向けの英語のトレーニングメニューについてまとめていこうと思います。
e4bを初めてから早11年。その前は企業内、フリーランスの会議通訳者として、日本人と海外のビジネスパーソンの会議に携わってきました。その後、コミュニケーションのスキルを身につけたい方向けに株)e4bを立ち上げました。生徒の皆さんは外資系に転職され昇進したり、国内企業の方も、海外に駐在されたり。コミュニケーションのスキルは本当に活躍の道を広げるなあと実感しています。「英語は、あなたを遠いところに連れて行ってくれます。」はカムカムエブリバディのセリフですが、本当です。
さて最近、母校のグロービス在校生、卒業生、元同期、先輩から「英語のチカラが必要になりました」とご連絡をいただくことが多くなりました。そこで、ブログで効率的に「現場で貢献できるチカラ」を身につけるトレーニングのメソッドをご紹介していこうと思います。
ただ、現在は、パーソナルでお受けする枠がないので、ごめんなさい。グループ、パーソナル共に枠ができたら、HP等でご連絡します。
ビジネス現場でのニーズは多岐にわたりますね。
- 議論をいつかしたい方、
- プレゼンができればいい方
- 提案書が書ければよい
- 論文、白書などドキュメントが読めればいい、
この中で、「議論をする」というのが、一番ハードルが高く、ニーズも高いです。
そこでトレーニングメニューに関しては、、ここを目指して書いていきます。HP
でも、議論をする予定はない方も、必ず参考になると思うので、読んでいる皆さんのニーズに合わせて、調整してください。
また人によっては、耳からの学びが得意、目からの暗記が得意など、特性はいろいろあります。でも、標準的に今30代、40代、50代の方は、学校英語でリスニングが欠けているので、(学校によっては、今の13歳もだけど)まずはリスニングのトレーニングをご紹介します。
ここからの文章はMBAを学んだ方、現場にすでに出ている方向けに書いていきます。文章内にビジネスの専門用語が出てきますが、予めご容赦ください。
でも、今日はまず、トレーニングメニューに行く前に、誤解を解いておこうかな。
学び方について多くの人が持つ誤解
誤解1:英語は海外に行った人だけが話せるんでしょ?
私は東京生まれ、数カ月で、仙台に引っ越して、それからずっと仙台育ちです。通訳の仕事につくチカラもほとんど仙台で学びました。英語のチカラそのものは海外留学をせずともつきます。ただ、トレーニングの方法にはコツはあります。ぼちぼち紹介します。
誤解2:英会話教室に行けば話せるようになる、多くのお金を払えば、話せるようになるでしょ?
払ったお金の額より、自分の学び方が妥当かどうか、努力の方向性が妥当かどうか?です。特に現場に出て、貢献するスキルを身につけたいなら、英会話とは違う、このような特性を意識して学びましょう。
- 英会話の講師のように、ゆっくり話してくれないからスピーディな音を聞き取れる必要がある。
- 意味の取り違えなく、精度高い理解力が求められる。
- 聞いてるだけだと、貢献できないから、発言しないといかん。
- 楽しいおしゃべりではないので、論点の違いを明示して、瞬発的に発言することが求められる。
さらに、英語を話す人がみんなクリティカルシンキング的なコミュニケーションをするわけでもないので、文化の理解も必要になります。
こんな、目指すべき現場の理解をしっかりして、学ぶ目標を立てましょう。
誤解3:ビジネスでは、英語が話せることが大事でしょ!
いや、結論から言うと、話すことより、リスニングのチカラが先行している学び方のほうが、現場で信頼を得るコミュニケーションのスキルにつながります。
ビジネスの現場でのコミュニケーションは、
1、相手の話をしっかり聞いて理解ができ相手と相互理解ができる。
2、相手との齟齬を理解できる。
3、あなたと私には、見解に「違いがあるよ」「こうしたらよりいいかもよ」と表現できる。
4、お互いが納得する。
5、次の打ち手を合意する。
というプロセスがありますよね。
こんな時は、スピーキングより、リスニングのチカラが先行しているほうがいいです。
1、の相手の言っている内容がしっかりと把握できることが、コミュニケーションの第一歩だから。逆にここがしっかりとしてないと誤解をベースにコミュニケーションがどんどん進むのです。
さらに、英単語レベルでは理解できても、ビジネスの現場だと、さらに理解度の粒度を細かくする必要があります。「あなたのxxという言葉の定義はなあに?」と一言言えることが、大事です。
リスニングのチカラがしっかりあれば、スピーキングのチカラは後からついてきます。
インプットが先。インプットをしていれば、アウトプットのチカラはついてきます。これほんと。
まずは英会話と、目指すべき現場で求められるチカラの差をしっかり理解しながら、トレーニングのコツをつかんでいきましょう。
こんな風に少しずつ書いていきますね。