e4bのブログ

同時通訳をしていた私がビジネスパーソンや子供に英語を教える日常

【e4b】Step4-4で交渉のレッスンをしました。

 e4bでグローバルビジネスでの交渉のロールプレーを英語でしました。

交渉の時は企業Aと企業Bは、「このようにしたい」という思いが違います。

そこをすり合わせして合意できるか、また、「お互いが納得感ある合意形成」

ができるかが、ポイントです。

 

f:id:e4bs2018:20200310152959j:plain

外国人との交渉は大変ですよね

いきなり現場で交渉を英語でするのは大変なので、どんな準備をするか、ということについて考えていきます。 今回は、

1、英語の表現を覚える

2、交渉の作戦を立てる

の二ポイントから話を進めていきますね。

 

1、英語の表現を覚える

日本語の場合と違い、英語で交渉する力をつけるために、まず、英語の表現を身に着ける必要があります。

 

私は以前、通訳として、様々な業種の交渉シーンを見てきました。私の過去の経験からすると、交渉の時は、「どの業種でも表現パターンはほぼ一緒、でてくる単語が違う」のです。だから、いつか英語で交渉ができるようになりたいかたは、まず現場に行く前に、「表現パターンを覚えてしまう」のがお奨めです。

これに対して、いきなり、現場で英語を組み立てると、「交渉のことを考え、英語も考え」と苦しい立場になります。

 

練習の仕方は以下のとおり

1、交渉シーンの英語をシャドーイングしてリスニングを鍛え、表現を口に出しながらなじませる。

2、意味を正確に抑えるためにサイトトランスレーションをする。

3、自社環境で使えそうなものは素直に借りる。そして「自社環境」で使える文章にして、とっておく。

4、交渉相手とのシナリオを、わかる範囲で作っておく。 

ここまでを事前に行っておきます。

 

2、交渉の作戦を立てる

交渉の場合は、アンカー、BATNAなどで交渉の「本当はここが欲しいけど、はじめはこう言って始めよう」「ここまではOK」「ここからはNG」というラインを決めておけばよいのだと思います。くわしくはわが母校のHPをご参照ください⇓

  

 

さて、今回のレッスンではカバンの製造メーカーと小売店の交渉でした。条件は こんな感じでした。

 A:かばんの製造メーカーのSales Manager 

  •  価格:最高級品 550ユーロ
  •  色:黒、茶(のみ)
  •  割引率:100以上で4%

B:小売店のBuyer ( 各デザイン300発注したいと思っている。)

  • 価格:最高級品 500ユーロ
  • 色:黒、茶、ピンク、マロン
  • 割引率:200以上で10%

(Pearson Upper Intermediate Market Leaderから一部抜粋翻訳)

この二つの立場で、落としどころを探るのです。

 

さて、千晶先生が、バイヤー、生徒さんがかばんの製造メーカーとなり、

英語で交渉のロールプレーをしました。

ええっと、みなさん。千晶先生は、とても素直なので、交渉開始の時につい、真っ正直に300欲しいという気持ちを素直に言ってしまいました。

B:I want to order 300 of each bags.  Do you have any of these colors?

(それぞれ300欲しいんだけど、全色ある?)

A; We have only two colors.  But yes, we do.(2色ならあるよ)

B: Then, we would like to have 10% discount for over 200.

(じゃあ、200以上は10%引きでお願い)

A: No, That's asking a lot...(それはちょっときついかな)

という感じで終わってしまったのでした。。。。

しまった。。。もう交渉の余地がない。

あまりにも真っ正直なアンカリングをしてしまいました。。。。失敗。

 

というわけで、もとい、もう一度、小さい数量からやり直させてもらいました。

B: I am considering to buy 100 of each bags with 4%.  Do you have them?

(それぞれ100個を4%引きで買いたいけど、あるかな?)

A: Yes, We can offer you 3% if you buy over 100.

(はいはい。うちは100個以上は3%引きなのですよ。)

B: Oh, then if I buy more than 110, would you increase to 4%?
(ええ、じゃあ、110個以上かったら、4%はどう?)

A: Well, what amount do you have in mind..?

(えっと、、実際に何個ぐらいをお考えで。。)

というわけで、こんどはじりじりと上げていき、割引率の交渉をし、

B:Well, I 'd like to have 10% for overs over 200.(200以上は10%引いてね)

までもっていき、(ええ、私素直なので。。)最後には

Aさんに、

A: Well, I'd like to make a suggestion.  I think we should leave this point and come back to it later.(では提案。この議題は残しておいて、また後程議論しましょう。)

と仕切ってもらいました。

 

実際には、経費とか、割引率とか、計算して損しないかというデータが

ないと判断できないと思ったのですね。実際にも、その場では決まらないものは持ち帰って分析して、データ持ち寄って立ち位置決めますよね。

 

もしかしたら、200以上で15%割りはどうよ、などと、無理そうな値をいって、

それじゃきついから、200以上で10%割りにしてあげる、

などと譲歩をしてもらう形も考えられますね。

 

日本語で育ってビジネスパーソンが、グローバルなビジネスの場にデビューしたての頃、「交渉条件を考えつつ」かつ「英語をスピーディに出す」のは、厳しいこともあります。ですので、現場に出る前に「使えそうな表現」は録音したり、PCにタイプしてフォルダーにとっておくなど、「すぐに使える引き出しをたくさんもつよう」に生徒さんには伝えています。e4bはリスクフリーな場です。現場に出る少し前に、間違えながらチカラを蓄えてほしいと思っています。