e4bのブログ

同時通訳をしていた私がビジネスパーソンや子供に英語を教える日常

【キッズ】高校生で英検2級は適齢期。

小学4年生から継続して通学しているMちゃんの話。

現在高校2年生の彼女は、コロナで学校休校中も、英検2級の過去問題に取り組んでいました。(もちろん、オンライン。)先週も、二次をにらんでの面接対策。シャドーイング、サイトトランスレーション、チャンクでのイディオム暗記、など、少しずつチカラをつけてます。

 

 

 

 

彼女の場合は、「小さいころから英語を学んでいるわりには、二級受験が遅いなー」

と思う方もいると思います。でも、千晶先生は、彼女にとっては、今が

英検二級の適齢期だな、と思っています。

★子供の時は遊びながらコミュニケーションのチカラをぐんぐん伸ばす。

★文法整理の意味で英検

という順で受験するのは意味があるなと思っているのです。

 

特に長文読解の訳文には

大学での新発見や、今のタイムリーな文章が多い。

これが母語、つまり訳文でもわかるレベルになってから、

それを英語でも読む、というのがいい。

母語でわかることをリスニングや議論をする、というのがいい。

 というのが、私の考えです。

例え、一回で、正答しなくとも、日本語の訳語をしっかり見て、

学校で学んだ文法項目も応用ができて、整理ができてくる。

コミュニケーションから仕込んで、学びが整理できるという

順番だと、いいな、と思っています。

ほほおおーー。学びが整理されて「らせん階段のように」成長してますねという感じに

仕上がってきます。

 

だってね。母語って、「考えるチカラ」の土台なんすよ。

英語力っていくらつけても、「考えるチカラ」の土台にはならん。

母語がうまく理解できないと、思考のチカラって伸び悩みます。

日本で住んで、日本で生きていくなら、日本の思考力はすごく大事です。

子どもの時期に英語だけに傾倒すると、考えるチカラが伸びない。

つまり、Aという事、とBという事、を見て

「ははーん、Cなんだな」と文脈を理解したり、自分の考えを生み出す力が弱くなる。

 

これは、本当に根が深くて、こういう生徒さんにあたると、正直難儀します。

そういうコの「ピンとくる!というのが、ずれまくるのです。そして、意外と

英語がペラペラな人だと「この人思考力イマイチなんだよな。。」という事象も

見逃して「変な人」と思われてしまうことも多いのね。大人の場合は、「スルー」されちゃう。

 

 

一方で、ママさんたちに人気なのは、

キッズのころに英検準2、2級、準1をむりくり児童のころに、

むりくりリスニングで覚えこんで合格すること。

まあ、子どもだから耳にも残るし、合格もするんだろうけれども。

そして、「お受験対策」としてママさんたちには、人気なのですが、
これには、「。。。なんじゃそら。。」と思ってしまうの。

子ども時代にこれをやるのは、少しもったいない気がいたします。

子ども時代には、子どもらしくジェスチャーや、音や体をつかう遊びながら

というのが、やっぱりわたしはいいように思います。

 

そして、そうしながら、考えるチカラを少しずつ伸ばす。

思考のチカラを伸ばしてから英語を伸ばす。

この順番が大事だと。

 子供が、母語で、例文の長文読解、リスニングの読解の意味がわかるようになってから、でいいと思っています。お子さんによっても、IQによっても違うので一概には言えないけれども。

 

母語がしっかりしていないと、考えるチカラは伸びないのです。

だからね、ママさん。英検あまり、焦らないでほしいです。

母語でしっかり聞く、話す、読む、書く時間を子どもたちにあげてほしいの。

それに準じて、英語で聞く、話す、読む、書くでOKですわ。

英語はそれを、考えを表現するものだから。

 単なる偏差値対策とか、お受験対策よりも、大事なことがあるということ、

そして、学ぶ順番がある、ということを

ママさんたちに認識してほしいな、と思って、今日は書きました。

 

焦っているママさんの心に一人でも届きますように。