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同時通訳をしていた私がビジネスパーソンや子供に英語を教える日常

ビジネスパーソンとして、英語の勉強に悩んでいる方へ:英検1級の私が伝えたい3つのこと


ビジネスの現場で英語を使う必要性を感じつつも、なかなか上達しない、どう学習を進めればいいか分からないとお悩みではありませんか? 私自身もかつては同じような壁にぶつかりましたが、この2025年7月の試験で英検1級に合格することができました。振り返って、今、ビジネス英語で奮闘しているあなたに伝えたいことがあります。因みに私は英語自体は日本で学びました。

 

単語を覚えるのに一苦労。でもコツをつかむと、4領域に響きますね。

1,まずは日本語でのクリティカルシンキング力を磨くべし

「英語力を上げたいのに、なぜ日本語?」そう思われたかもしれません。しかし、私が英語学習を通じて痛感したのは、日本語での思考力の重要性です。ビジネスにおいて英語を使う場面は、単に言葉を訳すだけではありません。必ず、論点があり、それに応じて論理的に思考を組み立て、自分の意見を明確に伝え、相手を納得させる力が求められます。そして、相手のことも誠実に聞き、納得できるポイントを探り合意にいたります。

これは、英語の語彙力や文法力だけではどうにもなりません。日本語で深く考え、複雑な情報を整理し、筋道を立てて説明する力がなければ、どんなに流暢な英語を話せても、話の中身がなければビジネスの現場で貢献することはできません。また、リスニングをしながら、クリティカルシンキング力で反論やいかに合意形成するか、その道筋を考えていく必要もありますね。

まずは、この目標のため、日頃からニュースやビジネス書を読み、それに対して自分の意見を構築する練習をしてみてください。また、ビジネスミーティングで、「自分が上司だったら、この場をどのように考えるか」、と一人シミュレーションしつつ、参加してみてはいかがでしょうか?このように母語で思考を鍛えることで、英語で表現する元ネタができるでしょう。

2, AIを味方につけ、あなたのライフスタイルに合わせた自律学習を

「英語の学習時間がない」「何をどう勉強すればいいか分からない」と感じていませんか? 現代は、AIの進化によって英語学習のあり方が劇的に変わってきています。いい時代ですね。

例えば、

ChatGPT、GeminiなどのAI:私も本当にお世話になりました。私のお気に入りはGeminiです。英作文などはいっても220ワード程度なので、Geminiが英検にはちょうどいい感じでした。その他、メールの作成サポート、自然な英語表現の提案など、まるで専属の家庭教師のように活用できます。
AI搭載型学習アプリ:発音矯正、リスニング力の向上、単語学習など、あなたの弱点に合わせて効率的に学習を進められます。
翻訳ツール:不明な単語やフレーズを瞬時に調べられるだけでなく、文章全体のニュアンスを掴む手助けにもなります。

これらのAIツールを上手に活用すれば、通勤時間やちょっとしたスキマ時間など、あなたのライフスタイルに合わせて無理なく学習を継続できます。

従来の「英語の勉強」という堅苦しいイメージにとらわれず、AIを駆使して、もっと楽しく、効率的に、そして自律的に学びを進めてみてください。

 3, 好きならとことんやるべし! 身につけた力は誰も奪えない

「努力して英語を習得しても、将来のキャリアに本当に役立つのか?」と不安に思うこともあるかもしれません。確かに、時代の変化は速く、10年後、20年後のビジネス環境がどうなっているかは誰にも予測できません。

しかし、ひとつだけ確かなことがあります。それは、あなたが自ら努力して身につけた知識やスキルは、誰にも奪われることのない財産であるということです。

もしあなたが英語学習が好きで、もっと学びたいという気持ちがあるなら、ぜひその気持ちを大切にしてください。語学は、単なるスキルではなく、世界とのつながりを広げ、新しい視点や価値観をもたらしてくれるものです。

そして、その英語力をどう活かすかは、その時々の時代や状況に応じて、あなたが自由に考えていけばいいのです。ビジネスの現場で、あるいはプライベートで、必ずあなたの可能性を広げる力となってくれるはずです。

自分で英語が話せると、人脈が築けるようになります。相手の国の文化を知り相手の状況を知っていくと、ますますビジネスパーソンとしての思考力が多様性に配慮した形に育っていくと感じます。

補足:英語学習がキャリアにもたらす可能性

語学力は、あなたのキャリアにおける強力な武器になり得ます。これからのキャリアを考えた際、英語が使えることで、より多様な選択肢が生まれる可能性は十分にあります。ただし、自身の語学力も含めて、努力の成果を上司自身が正当に評価してくれる能力があるか、という点は、フォロワーとして日頃から意識的にチェックしておくべきでしょう。(特に女性は上司を見極めてね)

また、キャリアの途上では、例えば役職定年など、会社に残るか、今までお世話になった企業を離れて新たな道を模索するかという大きな転機が訪れることがあります。そのような段階においても、語学力という「自分の軸」があれば、新たな道を切り拓くための大きなヒントとなり、あなたの可能性を広げてくれるはずです。

 


最後に

ビジネス英語の習得は決して楽な道のりではありません。しかし、正しいアプローチで学習すれば、必ず道は開けます。何が正しいアプローチなのかは、人によって違うのですが、それはまた別の記事でまとめましょうね。

この記事が、あなたの英語学習のヒントになれば幸いです。

 

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