近い将来、介護があるかも、という妹のような女子や、弟のような男子がいたら、と思い、手紙を書くつもりで、今日は書いてみます。
今、私は母が要介護3で、どうしても一人で自宅に一人でおけず、父と一緒に介護生活。というわけで、今は私、がんがん外に行くお仕事はご辞退しております。
もとは首都圏で同時通訳を会社さんに伺って行っていたし、
以前は海外出張なんかもあったのですが、
2011年に仙台に拠点を移しました。
で、今はもう、今年のも来年のもスポーツ関係のもろもろのもご辞退し、
現在は、実家のすぐ近くにある、お教室とZoomで児童やビジネスパーソンに英語を教えるのがメイン。
2009年に起業してしばらくは、「仕事の英語ジム」というサービスの特性から、
首都圏の法人さんもたくさん引き合いいただいたのですが、
近い将来のこの介護がもう迫っていたのが現実なので、
これを組み入れる形でどうしたらよいか、悩みながら検討をしていました。
そして、ある時点から、思い切って個人客をメインのお仕事に切り替えました。
振り返ると、2013年ごろにこの決定をしたみたい。
理由は、
- お問い合わせから、意思決定まで短そうなこと
- 受講を決めてくださるまで、たくさんの方が関わらないほうがシンプルなこと。
- 自分の裁量が大きいこと
あまり売り上げを上げるとライフワークバランスが悪いときは下げてしまう
ことも自分で決められること。
そして、昨年からは、Surface Proを買って実家でも教室でも、もしかしたら病院でも、どこでも仕事ができるように準備をしてきました。
気が付いたのは今は、介護とは両立しやすいな、ということです。
ああ、近い将来、介護もあるかもなー、という女子の皆様。そして男性の皆様。
今の私が、語れるTipsです。
- 介護の情報をできるだけ事前に仕入れておくといいよ。
家族だけで難しくなったらすぐプロを入れられるように準備を。親御さんが、他人をうちにいれるのは嫌だよー、というのはとても多いので、介護のプロを導入することを、親が合意するのに、時間がかかるかもしれません。よって、さっと提案できるように、情報は仕入れておきましょう。地域包括支援センターに連絡をしたり、本を読んだり、というのがまずは第一歩だったかな。
- 高齢者の扱いも知っておくこと。
脳が委縮するらしいです。扱い方を知っておくと、変に怒らずいいかと。
無理難題を行ってきたり、そりゃ無理でしょ、ということも、
どう扱うかわからな いと、変に感情的になって自分がつかれます。
今思うと、本人も必死なわけで、すごくイライラしたときに、この本に助けら
れました。一時辞書のように使ってました。
★介護する人が何が本当にできないのか、見極めること
意外と難しいです。ケンカしまくっているけど、よく観察したら耳が聞こえてないとか。観察してね。
★お仕事
-動けるうちに指名いただけるような実績をたくさん作っておいてね。
それがあなたの資産になるよ。
介護中の仕事の形態は、ある程度、「見越して」「設計」していくと
やりやすいな、と思います。でも、業態や、市場を買えるなら、
その場合は早めにテストマーケティングして、とっとと動いて、実績を創っておいてください。
★家事
ほったからかせる調理家電にプチ投資しました。これがありがたいかな。
★自分の機嫌のよさをキープすること。
どんな状態でも、何をすれば、自分の機嫌がよくなるか、探る。
-私はジムに行くこと、ハーブティ、嵐のDVD、お友達とランチ。本を読むこと
-一人でぼーっとする時間をあえてもつこと。時間に迫られるからね。
-考えを切り替えること。人と時間を合わせることが難しくなるけれど、できることけっこうあります。
★価値観
一つ増えます。
「役に立つから存在価値がある、つまりなければ、価値がない」というお仕事をしていた時の価値観に加えて、
「あなたは、存在するだけで価値がある」という感覚が増えるかな。
もちろん、私も葛藤がありますが。親御さんとのこれまでの関係性にもよりますけれどね。
そして、今日の私はこんな感じです。
今日は訪問看護師さんが来てくれて「お風呂に今日は入りたくないよー」という母に
足浴や巻き爪のケアをしてくれてました。
その隣のキッチンで、私は領収書の整理をし、
明日の病院に行く洋服を時間をかけて考えている間を使って
近々開始するe4bのStep1クラスのプロダクトを考えていました。
これができるように、Surface Proを買ったり、
少しずつ、可能にするようにステップを踏んできたのですが。
私のやり方は、私なりの解なので、
皆さんには皆さんの「やり方」がきっと見つかると思っています。
あと、意外だったのは、マネジメントスキルは介護でも役に立つこと。
クリティカルシンキングは、お医者様にご連絡のお手紙を書くときに
結論⇒理由⇒数値のエビデンス
と書けば、役に立つし、
マネジメントスキルも
たくさんのスタッフの皆様に支えていただく意味では、役に立つと思います。
というのはね、介護ってやっぱり一人でやりすぎると、煮詰まるの。早々に挫折しました。無理だと悟る。
私は専門職だったので、全部一人でやっちゃう系の人間で、
協業が苦手だったのですが、なんだか無理くり鍛えられている感触があります。
ケアマネージャーさんが、様々な介護サービスを教えてくれ、
現在は訪問看護師さん、家事サービスさん、訪問マッサージさんと、様々なスタッフが支えてくれてます。
というわけで、気が付くと、たくさんの皆様に支えていただいていて、
みんなの力をもらって回す、というのは
きっと会社の管理職さんを経験されている方は私より、上手だと思います。
お役に立つ方がいますように。